だいぶ前に観た
「地球交響曲 ガイアシンフォニー第7番」という
映画のなかで 特に印象に残ったのは
アンドルー・ワイル博士の 「健康とは副産物」 という言葉です。
過熱する健康ブームのなか、
がんも うつ病も アレルギーも 認知症も
増加の一途を辿り かかる医療費は莫大。
そして、長寿王国といわれるニッポンの自殺率は世界一。
寝たきり老人の割合は 先進国のなかでトップ。つまり最悪。
これだけ 健康、健康と叫んでいる国が。
いったい、何をもって「健康」というのでしょう?
一方、健康診断のデータが すべて正常値で
不自由なく動けていても
足りないものを数えて気に病んでいることがあります。
病を治療しながら
心満たされている場合もあります。
検査は 確かに
からだの状態を知るための参考として 大切なデータ。
自己管理は 大切なことですが
外見や数値に一喜一憂せずに
自然界の大きなリズムに身を任せていれば
結果は ついてくるのではないでしょうか?
私達人間を含めて 生きとし生けるものはみな
生まれてから 身体細胞がどんどん成長していく時期があって
子孫を繁殖するのに ふさわしいホルモンが分泌される時期もあって
それが終わる時期もあり
年齢を重ねれば 新陳代謝も下がって 体力、筋力も減少してきます。
そして (殆どの方は)
年齢、経験とともに 内面が充実していきます。
年齢を重ねて得てきたことを
知恵や環境を 次の世代に渡すのが
生き物の一番の役目だと思います。
逆に言うと
次世代に渡せる自分になる。
こういうことを 書いたり言ったりすると
「私には子どもがいないから」
という方がいますが
実子の有無など そんな小さな事に関係なく
地球規模、人類規模の話です。
それくらい大きな視点を持たないと
自分の体の数値ばかり追いかけていては
「健康」から 離れていくばかりなのです。
植物、動物と同じように
人もまた自然界のほんの一部だと受けとめたら
無理なく楽に 生きられるでしょう。
そして、その結果の心身の在り様が 「健康」 ではないか・・と。
ちなみに
私は 自分が自然界の一部なのだという感覚を享受したことは
がんの自然治癒に大きな力を発してくれたと捉えています。
がんと向き合っている
あなたの心は 「健康」ですか?