私が子宮ガンと診断されて、病院に行くことをやめてから
はじめて行ったのが 「野口整体」 です。
「野口整体」とは、創始者:野口晴哉氏によって広められた日本古来の整体法です。
「症状即療法」という言葉に示されるように、今起きている症状そのものが
からだを癒す作用である、というとらえ方で、からだ全体をみていきます。
相談した友人が、「育児のため」 に通っていて
(なぜ、育児?と思ったけど、私も 後で子育てに大いに役立った)
和室の続き間に通されると、指導者は私の母親くらいの年齢の先生で
「ガンの人なんて、みれませんよ。 病気になってから、ここにいらしても・・・。
ここは、からだをつくるところで、治療するところじゃありませんから。」
と、言われました。
(は? からだをつくる・・・? この時は その言葉の意味さえ、わかりませんでした。
失礼ながら、整体とは 腰痛や肩こりのお年寄りが行くところ・・・くらいの認識だったのです)
「でも、ここまできたなら一度からだを拝見しましょう」と
愉気 (ゆき:気を入れること) したら
私のからだは、とても気が入りやすいといって
「枯れ木のようだ」(気が行き渡っていないという意味で) というからだに、
みるみる 気が行き渡り変化しはじめたのです。
私も、自分で からだの内側が動きはじめるのがわかりました。
はじめて、からだのなかに「気が入る」のを感じた瞬間でもありました。
「それじゃあ、通ってみますか?」
「はい、お願いします」
ということで、私は 「野口整体」 の世界に入ったのです。
結局、ガンが治ってからも通い続け 長男、次男の妊娠中、産後と
子どものことでお世話になるほうが長くなりました。
特に、こちらの先生は 妊娠、出産を経る時期の女性のからだを診るのがとても上手な方でした。
私のように婦人科系が弱い者には、本当にありがたい出会いだったと思います。。
その後、整体の道場にも通い、「気」の稽古を楽しみました。
私には 今も 野口整体の考え方が 基本にあります。
「情報や知性や時計に 支配されるな!」
・・・食べたい時にからだが要求するものを食べればよい。
・・・寝たいときに眠ればよい。
「からだ」 ができていれば、頭で考えなくても良いのだ という考え方。
からだの欲求にしたがって生きれば良い。
「風邪」「発熱」は、からだが緩んで起きるから、うまく経過すれば
毒を出してより健康になる。
「症状即療法」
また、「季節」によるからだの変化をとても重要視しているところも
素晴らしい! その通りなんです。
「野口整体」との出会いは、私を大きく変えてくれました。
ほんとうに、感謝です。