目次
ガンによる貴重な出会い・・・
2001年に、子宮頸部の細胞は正常値に戻り、
私の本題である「ガンになった意味」をつかむ作業はヒーリングや様々なセラピーによって
薄皮を剥がすように、少しずつ小さな気づきを重ねていきました。
が、なかなか決定的なところにまでは至りませんでした。
2度目のガンがきっかけで、私はヒーリングの世界に惹かれていきました。
ヒーリングのつながりで、
エネルギーツール、レイキ、透視、チャクラの浄化、オーラを感じとること
など、知れば知るほど、そして自分のからだで実感するほど興味深く楽しいものでした。
「退行催眠療法(ヒプノセラピー)」も修得しました。
ヒプノセラピーは カウンセリングをしている頃から興味があって、
癒しの鍵だと思っていました。
これらは、欧米発のエネルギー療法がほとんどですが、私には 全く違和感なく、
今まで私を支えてくれた 野口整体、シュタイナー、自然食、カウンセリングとつながって
私のなかで構築されていきました。
「夢」からのメッセージも受け取るようになって、睡眠の重要性も再認識します。
(私にとって、眠ることは、起きている時間と同じくらいに大切です。
起きているときにいくら考えてもわからないことの答えを夢で見たりしてわかることが度々あります)
私の中でガン細胞を生み出しているもの・・・
ヒーリングやエネルギーツールのワークを受けているうちに、
私の内側に埋もれていた感情が表面化してきます。
私にとって 一番触れたくなかった 「怒りの感情」
私は あらゆる感情のなかで 「怒り」 を特にマイナスなものと とらえていました。
なので、自分のなかに生まれた 「怒り」 にはいつもフタをして、押さえ込んでいました。
でも、「怒り」の感情だけを押さえ込んで、涼しい顔をして生きるなんて、できやしません。
後に、シュタイナーのワークの先生にも言われたことですが、「怒り」は抑えれば抑えるほど大きくなります。
(2006年から、シュタイナーの気質についてのワークショップに参加しています。このワークを体験したことによって、シュタイナーの4つの気質が机上論でなく、はじめて私のなかで現実に生きたものになってきました。)
私は 自分の怒りを 長い間抑圧して生きてきたようです。
抑えられた 「怒り」 はどうなったでしょう?
あの強力なエネルギーが なくなるはずがありません。
私の体内で姿を変えました。
「許さない気持ち」に。 自分も許さないし、他人も許さない。
「怒りの想念」「許さない気持ち」 は、物質化したのです。
「ガン細胞」に。
「私を演じている自分・・・なんだか、今の自分は違う・・・」(→体験その1)
という違和感は、これだったんだ!
私は怒りの感情が沸いても、それを自分のなかで無いものとしていました。
私にとって 「怒りの感情」 は、マイナスですから。
自覚はなかったのですが、怒っていても、怒っていない自分を演じていました。
すると、他の感情も躍動せず、私全体がどんよりと低迷しているような感じでした。
こういうことに気づいて それが腑に落ちたとき、からだの力が抜けました。
「怒り」の感情を認められるようになったからといって 私が怒りっぽくなったわけではありません。
その他の、嬉しい、楽しい、悲しい・・・いろいろな感情までもが 本当に生き生きと 動き出してきたのです。
「怒り」だけをうまく押さえ込むなんて無理だったんです。
私は、楽しい気持ちをたっぷり味わい、悲しいときは悲しい気持ちを、
嬉しいときは嬉しさを 自分のものとして味わえるようになってきました。
私は、本当に生きている感覚を享受し、 感情を解放することで自分が見えてきて、
「ガンになった意味」も
私なりに納得できる答えが見つかって
気づいたことで 自分に対して寛容になり、楽になっていきました。
1年に1回受診するガン検診は、毎年 「正常値」 でした。
体調は いたって良くて、健康面では何も心配することはありませんでした。
3度目のガンの疑い・・・
2007年、秋 ガンの意味も納得できて、一段落したので
「こんなふうにガンに向き合ってきた人がいます。」ということを、
自分自身の言葉で みなさんに知ってもらいたいと思いHPアドバイザーの力を借りてサイト作成をはじめます。
最初のタイトルは 「あのね、ガンはこわくないのよ」 でした。
本当に、「ガンはこわくない」 と思っていたからです。
ガンは 私にいろいろなことを教えてくれた、成長させてくれた、こわいものではない。
ところが、HPの打ち合わせをして、1ヶ月も経たないときに、受診したガン検診で「異型細胞」と診断されたのです。
私は、自分なりに ガンになった意味をつかんだ、と思っていたので 途方に暮れてしまいました。
これ以上、何をしたら良いの?
これ以上、何の意味があるの?
「?a という結果で、正常値に近いけど、ガンの可能性もあります。大きい病院を紹介します。お住まいから近いところ、どこがいいですか?」
という言葉を聞いているうちに、私は両手で顔を覆って半泣き状態になってしまいました。
医師は
「まぁまぁ、まだガンと決まったわけじゃありませんからね」と、なだめるように言いました。
私は、朦朧として やっとのことで家にたどり着きました。