東洋医学や自然療法をなさっている多くの方は経験されているでしょう。
『好転反応』について
鍼灸、自然療法(温熱療法、デトックスなど)をすると
からだが緩むため
いままで 溜め込んできた不要なものが
体外に排出される現象が起きます。
その際
一時的に 頭痛、眠気、倦怠感、湿疹、発熱などの症状が出ることがあり
『好転反応』といいます。
その昔、自然食を習った先生は、
その好転反応の現象を「ドブ掃除」と呼んでいました。
言い得て妙〜ですね。
ドブの底には 長年のゴミやヘドロが固まって沈んでいます。
その上を 透明な水が流れているので 一見きれいに見えますが
全てを掃除するため、底からかき混ぜると
沈殿していたヘドロやゴミが一気に浮き上がってきて、
すさまじい汚さになります。
→ このときの状況こそが、自然療法による好転反応が出ている状態なのです。
しかし、それらのゴミをどんどん流していけば、沈んでいたゴミもなくなって
底からすべてきれいになります。
→ 好転反応を出し切った後の状態です。
ですから、頭痛がしたら 体が必要あって頭痛を起こしているのだから
頭痛薬などで麻痺させたり抑えてはもったいない
眠気、倦怠感が起きたら 横になって休んでください。
湿疹が出たら、皮膚から排毒しているのだから
痒み止めなど使わないように出し切ること。
発熱も、解熱剤など飲まないで、熱を出し切ること。
体が必要として起こしている現象は
体を守るための反応なので。
体は 頭よりずっと賢いので
命を守る術を知っています。
いままで 私が体験した好転反応で一番顕著だったのは
『砂療法』をした後です。
好転反応の経過を楽しむ余裕がないほどの頭痛と倦怠感でしたが
効果も かなりありました。
あとは 温熱療法も、マッサージも 後は怠くなるので
その怠さが どんなふうに抜けていくのか 経過を観察して
体の叡智を楽しんでいます。
【注意】
粗悪な健康食品や合わない療法で 発疹や下痢したりするのを
好転反応と謳っている場合もあるようなので
注意してください。念のため。
また、観察するほどの余裕もない辛い症状のときは、対処も必要です。